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対米最後通告
1941/12/08
~ あああ ~
あああ
taro's トーク
ああああああ
引用一時四十五分には、野村と栗栖は玄関先で車に乗り込んで、いつでも出発できるようにしていたが、
まだタイプは終らなかった。
打ち終ったのは、午後一時五十分だった。
両大使の車は、フルスピードで国務省に向かった。
国務省は休日なのでひっそりとしていた。
野村がハルと会談するのは、これが実に四十六回目だった。
その間にルーズベルトとの会見も九次を数えていた。
長官室でしばらく待たされた後、ようやくハルが入ってきた。
午後二時二十分だった。
すでにハワイでは日本海軍による奇襲攻撃が開始されて一時間近く経ち、
パール・ハーバーは戦闘の修羅場と化していた。
ハルはその第一報を知らされていたが、素知らぬふりで野村と栗栖を迎え入れた。
だが、ハルは二人に椅子をすすめることもしなかった。
ハルは覚書の内容をすでに知っていたが、念のため最後の頁まで急いで目を通すと、激怒していった。
「自分は公職にあること五十年になるが、このように恥ずべき偽りと歪曲とをもって充満された文書を見たことはない」
ハルは、何かいおうとする野村を制止して、あごでドアのほうをさした。
野村と栗栖は頭をたれて退席した。
二人が去ると、ハルは自分がいったことをすぐに速記者に書き取らせ、新聞に発表した。
情報戦において、アメリカは完全に日本に水をあけていた。
柳田邦男 「マリコ」
P.111この本を入手
※ 「クリック20世紀」では、引用部分を除いて、固有名詞などの表記を極力統一するよう努めています。
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